イベントのスタッフ用チャットを想像してください。日本人スタッフのアイコさんが「今日のプログラムは10時に始まります」と投稿します。インドネシアから来た参加者のマデさんはお礼を言い、最初のセッションの部屋を尋ねます。英語で書き込むトムさんは答えを知っています。2階のホールBです。
言語は三つ、質問はひとつ、答えは短い。それでも、この答えがマデさんに届くまでには、思った以上に時間がかかることがあります。
これは仮のシーンですが、LangBridgeのデモ動画で使われている場面そのものです。複数の言語で仕事をしたことがある人には、見覚えがあるかもしれません。
誰もが使っている回避策
言語が共通でない人同士がチャットをするとき、よくあるのは手作業での対応です。メッセージをコピーし、翻訳ツールに貼り付け、結果を読み、返信を書き、それをまた翻訳して貼り戻します。動きはしますが、メッセージのたびに回り道が発生します。
二人の会話なら我慢できます。しかし三つの言語が混ざるグループチャットでは、読めない人の数だけ翻訳が必要になり、会話のテンポは落ちます。返信が届く頃には、話題はもう先に進んでいます。
私たちSUM Digitalは、この手間をなくすためにLangBridgeを作りました。40以上の言語を入力や音声に合わせて自動で翻訳するAIチャットシステムであり、誰も会話の外に出て翻訳する必要はありません。
チャットの中で何が起きるか
基本のやりとりは単純です。日本語の送信者が「こんにちは。明日の打ち合わせは10時からです。」と書くと、英語の受信者には “Hello. Tomorrow’s meeting will start at 10:00.” と表示されます。
中心となる機能は三つあります。40以上の言語への対応、入力より話したい方のための音声入力(Voice to Text)、そして送信されたメッセージの自動翻訳です。
ひとつの部屋で、それぞれの言語を使う
より興味深いのはグループでの使い方です。デモでは、三つの都市に分かれたプロダクトチームが登場します。東京のケンジさんが「このプロジェクトの進捗はいかがですか?」と尋ね、ジャカルタのブディさんは「AIモジュールはすべてスムーズに統合されました」と答え、ニューヨークのサラさんは「いいですね!デモの日程を決めましょう」と提案します。
それぞれが自分の母語で読み、自分の言語で書きます。共通の作業言語を一つ決める必要はありません。第二、第三の言語で書かざるを得なかった方々にとっては、大きな違いになります。
元の文章を確かめる
翻訳には、いつも同じ不安がつきまといます。意図どおりに伝わったのか。専門用語ならなおさらです。
LangBridgeは「原文表示」機能でこれに対応します。メッセージをタップすると、翻訳前の原文が表示されます。デモでは、ケンジさんの質問が「このプロジェクトの進捗はいかがですか?」という原文とともに確認できます。用語に自信が持てないときは、推測せずに原文に当たれます。
読む言語を切り替える
読む言語を切り替えることもできます。イベントのデモでは、アイコさん、マデさん、トムさんの三つのメッセージが、英語、インドネシア語、日本語の順に表示を変えます。翻訳されたメッセージには「日本語から翻訳」といった表示が付くので、読み手は自分が何を見ているのかを常に把握できます。
QRコードで参加する
イベントには、もう一つ現実的な課題があります。全員をスムーズにチャットルームに入れることです。デモでは、参加者はQRコードをスキャンするだけで参加でき、別途アプリの設定は必要ありません。初めてこのツールに触れる大勢の参加者にとって、最初のメッセージを送る前のハードルが一つ減ります。
想定される活用シーン
私たちは、言語の違いがチームの共同作業を妨げる次のような場面でLangBridgeをご活用いただけるよう設計しています。
- 本社と海外拠点の認識を合わせたい場合
- エンジニアとマネージャーがそれぞれの母語で協力するプロジェクトチーム
- 海外からのお客様へのチェックインや受付対応を行うホテルや観光業
- 専任スタッフを追加で雇わずに多言語に対応したいカスタマーサポート
- 上で紹介したようなライブイベント
どの場面にも共通するパターンがあります。一方は答えを知っていて、もう一方はそれを必要としていて、その間に言語の壁がある、ということです。
おわりに
多言語チャットでコピペが標準になってきたのは、ほかに手近な方法がなかったからです。LangBridgeは翻訳を会話の中に直接組み込み、原文はタップひとつで確認でき、読む言語は各自が自由に選べるようにします。
複数の言語で仕事をしているチームが、自分たちの言語ペアで実際に試してみたい場合は、InstagramのDM(@sumdigitalkonsultan)または sum-ind.com よりSUM Digitalにお気軽にお問い合わせください。
